気ままブログ

短編小説もどきを書いてます。
すぐ読み終わる感じで書いてます。
基本的に2話構成。

ある夜空を翔けた鳥がいた。

飛び方を知らない鳥は、地の底へ堕ちていった。

許されない。そう思いながら。


馬鹿だな。とっくに許してたよ。

冷たく横たわる鳥を見て僕は言った。

大事そうに抱えていた、石を持って僕は消えた。


赤、青、黄、緑、紫、白、黒、桃。

色々な花が咲いた。

あぁ、綺麗だ。まるで君のよう。

もうすぐ君のところへ行くよ。

花束を抱えて。

証。

ポロッ。

体から落ちた桃色の石を拾った。

いつから落ちだしたのだろう。

私にはわからない。


たしか最初は赤い石だった。真っ赤な石。

雨の降ってた夜のことだった。

道端に落ちた石を見て、綺麗だなんて思った気がする。


次は青い石だった。

とても暑い昼過ぎだった気がする。


気付いたらこんなにも体から石が出てきた。

赤、青、黄、緑、紫、白、黒、桃。


あぁ、そっか。

この石はそういうことか。


今更気付いても遅い。きっとこれが私への罰なのだろう。

私があなたを愛したことへの罰。

そう呟いて私は空を駆けた。

独りの魔女と✖︎✖︎✖︎✖︎

愛してる。

最初にそう言ってきた人は糸でくくりつけた。

だって逃げようとするから。


愛してる。

次にそう言ってきた人は火あぶりにしてあげた。

だって利用しようとするから。


愛してる。

3番目に言ってきた人は毒を持ってあげた。

体が目当てだったから。


幾度となく繰り返される日々。

魔女と苛まれる日々は長らく続いた。

そんなある日、


愛してる。いつものように言ってくるものがいた。

だけど、どうしてだろうか。

こんなにも、胸が高鳴り人を求めるのは。

答えが出ぬまま、気づくと彼は冷たくなっていった。

酷く冷たい雨がポツポツと地面を濡らした。私もすぐ行くね。