約束。
『桃色の花が咲く頃、また会おう。』
約束をしてから幾度となく季節を重ねてきた。
未だ約束は果たせぬまま。
何度も何度も足を運び、あなたを待ち続けた。
来るはずもないあなたを。
あと何度私はこの場所へ足を運べばいいのだろう。
次で最後、次で最後、と毎回考える。
あれからまた幾度となく季節を重ねた。
手や顔にはその分想いが刻まれ、重たい足取りでその場所へ向かう。
繰り返される日々と違うのはあなたがいる。そんな気がすることだけ。
ようやく、あなたに会うことが出来る。
遅くなってごめんなさい。
あなたに会いたかった。
綺麗な桃色の花の下、私はあなたに寄り添い深い眠りについた。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。