気ままブログ

短編小説もどきを書いてます。
すぐ読み終わる感じで書いてます。
基本的に2話構成。

証。

ポロッ。

体から落ちた桃色の石を拾った。

いつから落ちだしたのだろう。

私にはわからない。


たしか最初は赤い石だった。真っ赤な石。

雨の降ってた夜のことだった。

道端に落ちた石を見て、綺麗だなんて思った気がする。


次は青い石だった。

とても暑い昼過ぎだった気がする。


気付いたらこんなにも体から石が出てきた。

赤、青、黄、緑、紫、白、黒、桃。


あぁ、そっか。

この石はそういうことか。


今更気付いても遅い。きっとこれが私への罰なのだろう。

私があなたを愛したことへの罰。

そう呟いて私は空を駆けた。