証。
ポロッ。
体から落ちた桃色の石を拾った。
いつから落ちだしたのだろう。
私にはわからない。
たしか最初は赤い石だった。真っ赤な石。
雨の降ってた夜のことだった。
道端に落ちた石を見て、綺麗だなんて思った気がする。
次は青い石だった。
とても暑い昼過ぎだった気がする。
気付いたらこんなにも体から石が出てきた。
赤、青、黄、緑、紫、白、黒、桃。
あぁ、そっか。
この石はそういうことか。
今更気付いても遅い。きっとこれが私への罰なのだろう。
私があなたを愛したことへの罰。
そう呟いて私は空を駆けた。
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