冷たい人と温かい人。
最初に背を向けたのは私だった。
その後、分厚く透明な壁を気づかれないように作った。
振り返るとあの人は泣きながら壁を叩いていた。
私はうつむき耳を塞ぎ聞こえない振りをした。
あれからどのくらいたったのだろうか。振り返ると、そこにあの人はいなかった。
遠くで幸せそうに私の知らない誰かと笑いあってるあの人が見えた。
その瞬間言葉にならない感情が瞳からこぼれ落ちた。
もう終わったんだ。
と呟き私は瞼を閉じた
あなたがこちらに近づいてくる気がした。
何か言ってるのだろうか?
私にはもう、何も聞こえない。何も見えない。
ただあなたとずっといたかった。それだけだったんだ。
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